表彰盾(表彰楯)を失敗なく選ぶための基礎知識と用途・素材・予算別の比較ポイント
表彰盾(表彰楯)を失敗なく選ぶための基礎知識と用途・素材・予算別の比較ポイント
企業表彰や、スポーツ大会、学校表彰などで功績や成果を称えて贈る記念品のひとつである「表彰盾」は、かつての戦場で使われていた防具の「盾」を由来とし、勇気や勝利を称えて贈るに相応しい記念品です。
本記事では表彰盾の名称の由来から、贈る用途に合わせた選び方、素材の特長について、予算についてなどの役立つポイントをご案内します。
また、注文するときの流れや注意点などについても分かりやすく解説します。
素晴らしい功績をたたえる舞台にふさわしい表彰盾選びの参考になりましたら幸いです。

目次
表彰盾(表彰楯)とは?
表彰盾(表彰楯)は、功績や成果を称えて贈る記念品です。
その由来は、古代ヨーロッパの頃に遡り、「盾」は戦場で戦士や舞台を守る重要な防具であることから、やがて“名誉・勇気・勝利・功績の象徴”とされ、戦勝を祝って盾を飾る、騎士の紋章に盾を用いるなどの盾の歴史から、世界中に功績を称える贈り物としての表彰盾へと発展したという説が一般的です。
現代でも名誉や勇気を称えて「盾」が贈られた歴史から「幅広い功績を称えるためにふさわしい記念の品」として「表彰盾」は、功労者へ贈られています。
「表彰盾」と「表彰楯」の表記の違い
「表彰盾」と「表彰楯」どちらも正しい表記であることに違いはありません。
一般的には常用漢字の「表彰盾」を使うのがおすすめではありますが、企業やメーカーが重厚な印象や古風な雰囲気から「表彰楯」のほうの表記を選ぶこともあります。
また、楯の「木編」から「木製の表彰たて」を「表彰楯」とする説もあります。
そこから、
- 表彰盾 → すべての素材(木製含む)で作られたもの
- 表彰楯 → 木製素材で作られたもの
「表彰盾」と「表彰楯」どちらの表記を利用するにしても「受賞者の功績・名誉・努力を称えるために贈る記念品」として、あなたが相応しいと感じるほうの「たて」の漢字を選ぶと良いでしょう。
ただ、「表彰盾」と「表彰楯」のどちらを選ぶにしろ、使用する表記はどちらか片方に統一することをおすすめします。
本記事では、基本的に常用漢字表記の「表彰盾」を使用しています。
「トロフィー」など他の記念品と「表彰盾」の違い
相手を称えるために贈る記念品として「トロフィー」も一般的です。
ただ、トロフィーは“優勝の象徴”としての存在感が前に出ています。
そのため、トロフィーを手に取る瞬間の見た目のインパクトや、写真に残した際の映えなどが強く意識されている記念品として選ばれています。
表彰盾は“受賞者の名前や受賞内容の情報を残す”ことができる記念品です。
優勝以外にも、功労や退職祝い、卒業記念品など、ありとあらゆる表彰・お祝いに利用でき、長く飾れる記念品として選ばれています。

用途別に見る表彰盾の選び方
さまざまな表彰シーンで活躍できる表彰盾ですが、贈る場所やシチュエーションによって選び方が変わります。
「誰が、どこで、どのくらい見る(飾る)のか」を考慮すると適切な表彰盾が選べます。
一般的に表彰盾を贈るシーン別に選ぶポイントをご案内します。ぜひ参考にしてください。
社内表彰で選ぶ場合のポイント
社内表彰で表彰盾を贈る場合、受賞者を称えるだけでなく、表彰することで日々の行動を次の成果につなげる役割もあります。
選ぶポイントとしては「見栄え」のほかに「社員に表彰内容が伝わる」ことも考慮して品物や表彰盾に記載する内容を決めると良いでしょう。
また、授与する場も考慮して大きさを検討してみて、
- 会議の冒頭で表彰するなら小さめで受け取りやすいサイズの表彰盾
- 社内に掲示して表彰する場合なら離れても読みやすい文字を記名できる大き目の表彰盾
など、授与する場面をイメージして選ぶのもおすすめです。
スポーツ大会やコンクール向けのポイント
スポーツ大会やコンクールでは、大会の締めに表彰が行われるため、その場の区切りとして相応しい表彰盾を選ぶと良いでしょう。
また、授与の妨げとならないよう、視認性が翌入賞種目や部門名などを読みやすい配置にした表彰盾にすると、受賞の記念撮影に映えます。
また、スポーツ大会やコンクールは体育館や公共施設や屋外で開催される場合もあるでしょう。
その場合、持ち運びしやすく、傷がつきにくい・壊れにくい素材で作られた表彰盾を選択するのがおすすめです。
退職祝い・功労表彰・周年記念向けのポイント
退職祝いや功労表彰など、長く支えてくれた方への贈り物としての表彰盾は、単純に表彰する意味だけでなく「これまでの評価・貢献を形にする」意味合いが大きくなります。
そのため、“贈る側の想いが読み取れる”表彰盾を選びましょう。
「誰」の「何」のお祝いの品なのか、一目で伝わるように表彰盾に文字入れしてお祝いの気持ちを伝えましょう。素敵な記念の品物になるはずです。
また、受け取った後にどこに飾るのかも考慮しましょう。
退職祝いの表彰盾なら個人宅に置いてもいい軽さや扱いやすい素材のものを選ぶ、功労表彰や周年記念の表彰盾は長期の展示を考慮して傷がつきにくい素材のものを選ぶなどちょっとした気遣いで功績をお祝いする気持ちが伝わります。
素材別に比較する表彰盾の特徴
表彰盾は、メインの素材によって受ける印象が大きく変わります。
例えば、金属メインの表彰盾は重厚感があり、会場や展示の存在感が大きく感じられます。
ガラス素材がメインの表彰盾も同じく重厚感がありますが、透明感・輝きなど金属とは違った印象を受けます。
ただ、ガラス素材は割れる心配がありますので、頻繁に持ち運び展示場所を変えるような用途には向きません。
このように、素材から受ける印象や、受賞者の受け取り後の行動などを考慮すると、表彰盾が更に喜ばれる記念の品となります。
どの素材でも、贈るシーンと贈る人のことを思い浮かべると喜ばれる記念盾となるでしょう。
木製・アクリル・クリスタルガラスの違い
表彰盾の見た目は「メイン素材」で大きく変わります。
- 木製
木製の素材は温かみがあります。周年記念や教育機関などの場になじみやすく、ポピュラーな表彰盾の代表と言えます。
ただ、一般的に木製は、湿気や直射日光の影響を受けやすいため、屋内で展示する用の表彰盾として選びましょう。
- アクリル
ただし、透明感や高級感はクリスタル(ガラス)に劣ります。アクリル製の表彰盾は、軽くて持ち運びしやすい点がメリットとなります。
- クリスタルガラス
高級感や重厚感もあり、特別な記念の表彰盾として贈る人の気持ちが受賞者や参列者に伝わる素材です。
反面、クリスタルガラスの表彰盾は落下の衝撃には弱い素材です。また重さもあるため、長距離の持ち歩きや頻繁な展示場所の変更などがある場合は、考慮が必要となります。
さらに詳しく知りたい方は、下記記事にて、表彰状をクリスタル盾で贈るメリットを解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
高級感、重量感、耐久性、見栄えの比較
記念品の選定時に迷う際は、見た目以外にも「どこで価値を伝えたいか」を考えてみてはいかがでしょうか?
「高級感」は、表彰盾表面の質感や縁の仕上げで大きく変わります。
例えば金属なら鏡面加工とヘアライン加工とでは印象がかなり変わります。
透明な素材もアクリルを選ぶかクリスタルガラスを選ぶかによって透明感が大きく異なります。
木製素材も表面加工によって受ける印象は大きく変わります。
また、クリスタルガラスと木製台座、クリスタルガラスとカラーアクリルなど異なる素材を組み合わせることで、「見栄え」や「耐久性」が大きく変わります。
「重量感」は、受賞者が受け取った時の納得感につながります。
重すぎるのも持ち歩きが大変になりますが、軽すぎるのも「記念品を受け取った実感」が薄れてしまいます。
優勝した記念の表彰盾を選ぶ場合なら、ある程度の重みがある素材でできたものですと「勝ち取った優勝の満足感」を得られる特別な記念の品物になることでしょう。
「耐久性」は、保管場所や期間、移動回数などを考慮して選ぶことをおすすめします。
屋外での展示があるかないか、頻繁に移動が必要ならキズや破損の心配が少ない素材や軽い素材を選ぶなどで、表彰盾を末永く奇麗に展示することが可能となります。
デザインで差がつく表彰盾の決め方
「見栄えだけ」「かっこよさだけ」でデザインを決めると、式が終わった後に表彰盾に記載の情報が読めない・読みにくい状態になることがあります。
後々展示して大勢に見てもらう表彰盾なら、特に「表彰盾のデザイン」と「記載する情報」に気を受けることで差がつきます。
ロゴ、称号、氏名、年号、メッセージなど入れたい情報を全部入れるとごちゃつき印象が薄れます。
もちろん入れたい情報すべていれたい!という要望も間違いではありませんが、主役となる情報をひとつ決め、残りの情報は重要度に応じてサイズと位置を決めると記憶に残る表彰盾となります。
受賞者の心に残る表彰盾はデザインで決まります。じっくり考えて作成しましょう。
名入れ、ロゴ、写真、フルカラー印刷の可否
刻む情報が多いほど、その表彰盾は「誰の何の記念で贈られたか」を残すことができます。
ただし、名入れ・ロゴのオーダー、写真やフルカラーの印刷の可否により、思った通りの仕上がりにならないことがあります。
まず名入れについては、書体の種類や漢字の対応ができるかといった確認のほか、仕上がりは選ぶ書体や漢字の画数、文字の大きさによって印象が大きく変わるため、仕上がりイメージの事前確認は可能かどうかや、文字校正ができるかなども確認するといいでしょう。
次にロゴや写真についてですが、データ形式や解像度などの条件を確認し、奇麗に印刷できるかを確認しましょう。
写真を利用する場合、基準に満たない解像度のデータではせっかくの写真がぼやけてしまいせっかくの記念品が悲しい記念品になってしまいます。
また、写真がぼやけている・被写体が暗いなどでも思った通りの仕上がりにならない可能性があります。
フルカラー印刷で文字などを印刷する場合も、選ぶ色の組み合わせや表彰盾の素材との相性で思った通りの色が出ない、色ムラが発生する可能性があります。
大切な記念に贈る特別な表彰盾です、写真やフルカラー印刷で依頼する場合は、不明な点をお店の方に予め相談して進めましょう。
サイズ、縦横レイアウト、壁掛け対応の確認
大きな表彰盾は見た目もよく映えますが、受け渡し場所や設置場所によってはとても困ります。
表彰盾を選ぶ際は、まず受け渡し場所はどこにするか決めましょう。
自宅へ直接配送するならどのような大きさでも問題ないですが、授賞式など式典で渡す場合、会社で退職の品として渡す場合、大きすぎる場合受け取りに困ります。
しかし小さすぎても「功績に報いて渡す光景」が、参列者に伝わりにくく、受賞の式典の意味をなさないかもしれません。
会場の規模や置き場所なども考慮して、適切なサイズを検討しましょう。
表彰盾に記載する文字などの縦横レイアウトも同様です。
受賞の会場で文字が読めることが必要なのか、展示場所と表彰盾をみる人の距離によっても適切な表彰盾のサイズや文字サイズは異なります。
また、文字の大きさ、縦組みか横組みかの違いでも大きく変わります。
校正する際に実際のサイズなども合わせて確認することをおすすめします。
表彰盾は、壁掛け対応の可のタイプも存在します。
もし壁に掛けたい場合は、展示予定の壁が対応しているかの確認のほか、表彰盾の背面金具の取り付け位置や取り付け方法の確認、表彰盾本体の重量など確認しましょう。
他にも取り付けた場合の「表彰盾の確度」を確認しておくと、実際に取り付けた際に表彰盾の確度が悪く見えにくいといった事態がなく安心です。
表彰盾の価格相場と予算の考え方
表彰盾は、特別な記念の品ですので安いものではありません。
価格は一律ではなく、サイズ、素材、文字入れ方法、納期などで価格は変動します。
そんな中で予算を抑えようとする場合、「価格だけ」で考えるのではなく、どこにお金をかけるのかかかっているのかを分けて考えると判断しやすくなります。
表彰盾に必要な要素の優先順位を先に決めてから予算と相談して制作依頼先を決めましょう。
価格帯ごとの特徴とおすすめシーン
表彰盾の予算は潤沢にあればいいですが、そうはいかないものです。
どのような記念で贈るのかによって、相応しい価格帯は異なるので予算とお祝いシーンに合わせて選びましょう。
- 低価格帯
短期間掲示するものや、参加賞などの記念品に向いた価格帯。
- 中価格帯
- 高価格帯
予算を抑えたい場合は納期に余裕をもって探すと良い。(納期がシビアだと割増になるため)
追加費用になりやすい項目
見積もりを受け取った後に高く感じる要因は様々ですがよくある例は以下の通りです 。
- 文字入れ・レイアウトの特別対応
- 納期の前倒し
- 写真やフルカラー印刷のデータ不備
表彰盾が必要な式典の日程が決まったら、すぐに準備に移りましょう。
表彰盾を注文するときの流れと注意点
表彰盾を注文する機会はそうそうありません。
まず、発注から手元に届くまでの流れを確認しましょう。
見積依頼の段階で、表彰盾の希望サイズ、素材、文字入れ・名入れの内容、入数、納期など、必要な項目についてすべて確認しましょう。
曖昧にすると、後の確認事項は増え、納期や費用に影響します。
また、ここで文字入れや名入れについて確認することで文字の誤りや配置ずれの可能性を減らすことができます。
スムーズに発注し式典に納品も間に合った場合でも、受け取り次第すぐに表彰盾の状態を確認しましょう。
もし当日の現場でキズや、誤字が見つかった場合直すことができず、せっかくの式典が悲しい結果になってしまいます。
当日を楽しく成功させるために、できる確認はすべて前倒しで進めましょう。
納期、校正、最小ロット、再注文時の確認事項
表彰盾を渡すシーンは、当日までの準備が重要です。
当日にアクシデントのないよう、準備をきちんと済ませましょう。
- 納期
- 校正
受賞者の功績をお祝いするとき、特に氏名の表記に誤りがあってはいけませんので注意しましょう。
- 最小ロット
- 再注文
毎年開催するコンクールなどの表彰盾では、同じ素材と同じ加工で作れるかなどが重要になってきます。
まとめ
表彰盾は、受賞者の功績や努力、長年の貢献を形として残せる特別な記念品です。
選ぶ素材やデザイン、サイズ、名入れの内容によって、表彰盾の印象や使い勝手は大きく変わるため、「誰に、どのような場面で、どんな想いで贈りたいのか」を考えながら選ぶことが大切です。
また、選ぶ際には予算だけで判断するのではなく、表彰盾を展示する場所や展示期間に合わせて、素材の耐久性、納期、校正対応なども含めて比較検討することで、贈る側も贈られる側も満足度の高い印象に残る表彰盾を選ぶことができます。
表彰盾は、一度贈れば長く手元に残り、受賞者にとって思い出や誇りとして残り続ける記念品です。
だからこそ、用途や予算に合った最適な一枚を選び、感謝や敬意、お祝いの気持ちがしっかり伝わる表彰盾を贈りましょう。
本記事が、表彰盾選びに迷われている方のお役に立ち、受賞者にとって心に残る一品を選ぶための参考になれば幸いです。




